「コロナ禍の不安に勝ち,安定した生活を維持できる仕事はないか?」コロナ・ウィルスの感染拡大が世界で猛威を振るう中で,私たちの生活も大きく変わりました。とくに経済への深刻な影響は,雇用・所得環境の急激な悪化など様々な面で影を落としています。今後の見通しとして各国の感染状況や政策対応の変化という不確実性の中にあって,未だ景気後退がいつまで続くか分からない状況なのです。仕事の面ではパートや正社員として就職・転職することも可能でしょうが,今までの収入の維持には,大きな不安が付きまといます。しかもこの不安は,残念ながら今後,正規雇用者へも広がることが予測されています。今回お読みいただくこの書籍は,免許や資格,前職の経験,それにまとまった額の資本金によらず,あなたにも開業できるという点を重視してまとめたものです。「手元資金100万円あれば開業できて,社会貢献もできる起業」として,あなたに読んで頂ければ幸いです。私は大学卒業依頼小さな町塾から初めて,国内トップクラスの塾事業者で勤務してきました。本書の目的は,競合校(ライバル)に勝って,市場で生き残るためにはどうしたら良いかという,勝ち組教室となるマーケティングの極意をあなたに伝授することです。あなたが良い経営者となるには勉強を教える必要はありません。もちろん教えたいと言う気持ちが強ければ,週に数コマ(授業の単位)を自ら担当することは構いませんが,それが絶対ではありません。本書では教育という公益性が高い仕事で長期的に稼ぎ続けるための戦略に丁寧に解説した内容になっています。フランチャイズに加盟すれば多額の加盟金と引き換えに開業することはできます。しかし塾は開業するだけは売れません。正しい人との関係性の作り方が分からないままやみくもに開業しても、時間と労力を無駄にするだけです。場合によっては大切なお金まで無駄にしてしまうこともあります。本書は教育ビジネスで安定収入と教室の長期維持を目標に取り組んで頂けるよう,とくに基礎的な開業方法と,その後発展するためのマーケティング戦略を重視しました。本書は上巻・下巻全8章構成で基礎から応用まで詳しく解説しました。上巻・下巻を併せてお読み頂くことで,教育ビジネスに参入するためのステップをご理解頂けるものと思っております。本書の内容【上巻】上巻では,教育ビジネスで起業するメリットを概説しました。この事業で起業するの魅力を業界経験のない方でもご理解頂けるように,基礎の基礎から記述しました。新規に参入する場合は,資金面はもとより,家族の説得や,様々はステップを踏むことへの不安もあるでしょう。では,頑張って開業した後は,どんな魅力があるのか,ぜひ繰り返しお読みください。●はじめに● 私が今回「自己資金100万円起業」としてご提案したいのは,Web会議ツールを使った,「非接触型 Zoomオンライン塾」です。起業するからには黒字化を目指して,早期に稼ぐ必要があります。しかし一方で長期に渡る着実な安定経営も目標にする必要があります。お子さん方の将来の選択肢を広げるという,ご家庭の切実なニーズを背景とした公益性と地域貢献を追い風に着実な起業プランをご提示します。第1章 塾経営の魅力新規に起業する場合,何を基準に業種を選ぶべきでしょうか。いちばん大切なことは,そこにお宝は本当に埋まっているのか,という「起業立地」です。どんなに頑張っても,その先に石ころしか見つけられない痩せた土地では,残念ながら先行きは見えています。ここでは,塾経営の魅力を主に他業種と比較して見ていきます。勇気を出して新しい道を開拓していきましょう。【1.塾で起業する】【2.魅力いっぱいの塾経営】【3.公益性という魅力】【4.塾は在庫が要らない】第2章 「しくみビジネス」「しくみビジネス」とは,あまり聞き慣れない言葉かもしれません。しかし,小資本で開業した事業を長期に渡って維持して,更に拡大していくためには,このしくみビジネスというキーワードがこの事業の特徴を端的に表しているのです。塾ビジネスの最大の関門が「しくみ作り」と言えます。また,同時にこのしくみは,将来に渡ってあなたに収益の安定をもたらす「資産」とも言えます。【1.しくみで稼ぐ】【2.ストック型ビジネスの魅力】【3.月謝制の落とし穴】【4.V字回復の難しさ】※以下は別冊で販売中の内容です。本書と併せてお読みください。【下巻】下巻では,魅力いっぱいの塾ビジネスで起業する手順を事細かに解説していきましょう。せっかくのチャンスを現実化するためには,ビジネスプランの理解が不可欠です。現在様々な起業情報は,虚実交えてネット上に散見されます。情報を幅広く集めることは大切ですが,必要以上に恐れる必要はありません。全国の塾は,おおよそコンビニの軒数と比肩するほど成長してきました。十分成熟した業種とも言えます。第3章 オンライン塾を作ろうオンライン指導塾は,これから一般に広がっていく期待の業態です。とくにコロナ禍での外出自粛や,非接触型ビジネスへの転換で注目を浴びている,オンライン会議システム「Zoom」を塾経営に応用する方法を説明します。オンラインと聞いて不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし,ご心配には及びません。パソコンに詳しくない方でも容易に理解して頂けるように極力専門用語を避けて解説しました。【1.通塾タイプの塾】【2.コンテンツ販売は難しい】【3. Zoomはこんなに便利】【4. 授業シミュレーション】第4章 あなたにもできる塾経営あなたにも参入できる,この塾ビジネスも,単に開校すれば流行る,という時代は,もう遠い過去の物語。市場で生き残るための塾経営には,勝ちパターンが存在します。オンラインに限らず,塾に新規参入する場合の外せない大切なポイントを,とくに経営者の視点で見ていきます。小規模ビジネスの基礎を丁寧に解説しましたので,十分理解できるよう繰り返しお読みください。【1.経営者の仕事】【2.月謝だけではない塾の売上】【3.塾ビジネスの経費】【4.経営分析は3つの指標で】第5章 開業に向けての流れこの章では,いよいよ「Zoomを使ったオンライン指導塾」の開業を,起業の着手から教室を開くまでの流れを順番に指南します。魅力も分った,決意もした。そういうあなたでも,不安なこともたくさんあるのが,新規の開業でしょう。会社新時代と違って,指示出しをする上司はいません。すべては,あなたの行動力に掛かってきます。起業が初めての方でもイメージが湧くよう実際のシミュレーションとしてみます。【1.決意を固める】【2.自己資金と開業資金】【3.物件取得費用の内訳】【4.立地調査】第6章 開業1年目の教科書この章では,あなたが塾ビジネスのスタートラインに立った後の,より実践的な戦略をお伝えします。これから起業される方には,やや難しい話かも知れませんが,塾経営の面白さを知って頂ければ幸いです。入会面談と,販促(販売促進)の手法は,長期間の安定経営にはなくてはならない重要な業務なのです。【1.入会の心理】【2.オンライン塾の商圏とは】【3.常に販促を意識して】【4.販促手法を学ぶ】第7章 商圏は育てるもの小規模ビジネスを始めるには,実際に店舗を開く立地選定がとても重要です。また,その商圏もオンラインとも成ればなお一層です。一旦開業した後は,簡単に移転することはできませんので,教室の周囲が即ち「商圏」となるのです。そして,この商圏の考え方は開業したらおしまい,という訳ではなく,経営者が常に努力して育てていくものなのです。【1.塾の顧客サービスとは】【2.塾と営業】【3.問合せのスマートな対応】【4.入会面談の方法】第8章 勝ち残るための戦略を学習塾ビジネスは,現在過当競争時代と言われています。本当でしょうか。確かに軒数としては,全国でおよそ5万件。コンビニの店舗数とほぼ同数でした。ところが最近では店仕舞いする塾も増えています。これは,単に市場に対しての軒数の多寡ではなく,優勝劣敗の状況を表しているのです。勝ち組に入るための,取っておきの方法をあなただけにお教えします。【1.ブランディングで地域No.1の塾に】【2.無料ブランディングのマル秘方法】【3.差別化こそ最強の武器】【4.顧客満足を指針に】【5.ファンを作る】今後も塾での起業を目指すあなたに,本当に役立つ内容を発表していきたいと思います。どうぞ,よろしくお願いいたします。