拙著「フィリピン マニラ つまずきのない不動産体験 2020」を上梓した2020年4月あたりははまだ、ロックダウン(都市封鎖)が始まったばかりの序章であるとは、想像するには難しい時期であった。3月上旬に弊社近隣のオフィスビルで新型コロナの感染者が出たと大騒ぎ、そのオフィスビルが一時的に数日閉鎖された。その後、3月中旬ぐらいから中国、武漢で行われたロックダウン(都市封鎖)が政府によってされるのではとビジネス現場でも囁かれ、ざわめいていた。その囁きは3月17日から突如、現実のものとなる。こうした中で生まれたのが、「フィリピン マニラ つまずきのない不動産体験 2020」である。その中で、「不動産分野において、出会った体験は数知れず、悲喜こもごもの出来事、体験を本書では読者に共有することで、フィリピン不動産でつまずかないように付き合っていただければと思う。」と柱を立てたが、同書は入門書の色が濃く、ロックダウン(都市封鎖)の中では、ややずれが起き始めていることもあり、改めて現地からの生の最新レポートとして「フィリピン マニラ コロナ禍の不動産体験 2020 9月」を発刊するに至った。